なぜポロシャツのボタンは下から掛けるのか?
以前に「なぜ小さい子はボタンを下から掛けるのか?」を掲載しました。その後の疑問で、ワイシャツやカッターシャツのボタンは上から掛けるのに、なぜポロシャツのボタンは下から掛けるのか?という問題がでてきましたので、その疑問を解き明かしてみましょう。
ワイシャツやカッターシャツのボタンは上から掛ける理由は、掛けやすさ(=スピード)が違うからと「なぜ小さい子はボタンを下から掛けるのか?」で説明しました。
ところがポロシャツの場合は、一般的にはボタンを下から掛けます。なぜでしょう?
この質問をすると、「ポロシャツの一番上のボタンは掛けないから。」と言う答えが多く返ってきます。
ではポロシャツの一番上のボタンを掛ける場合は上から掛けるのでしょうか?
カッターシャツの一番上のボタンを掛けない場合は下からボタンを掛けるのでしょうか?
どうやら、答えは別にありそうです。
実際ポロシャツのボタンを上から掛けてみると、答えはすぐに分かります。
上からボタンを掛けると、一番最後(一番下)のボタンが非常に掛けにくいのが分かります。
一般的にポロシャツのボタンの間隔は狭くなっています。ですから、最後の一つ前のボタンを掛けた段階で、下の図のようになってしまいます。
こうなると、ボタン穴を外に引き出してボタンを掛けなければなりません。間隔が狭いので指が入りにくいのと、下が固定されているため自由度が非常に少ないので、ボタンが掛けにくいのです。
指が入りにくくボタンが掛けにくい事は誰でも経験しているはずです。経験しているからこそ、ポロシャツのボタンを下から掛けているのです。ただその経験や理由を忘れてしまって、習慣として行動しているのです。
経験や理由を忘れてしまって、習慣として行動している事は多くあります。このような事実を知って何の得があるのか疑問に思う人も多いかと思いますが、経験や理由を忘れている事で、損をしている事が多くあります。
たとえば何かを練習して、技術を習得したとします。その時に色々な事を試行錯誤してその技術を習得したのですが、一度出来るようになると、その事を忘れてしまいます。そうすると、その技術を別の人に教える場合に上手に伝えることが出来ません。
「なぜ、こんな事ができないのだ!」と叱ってばかりになってしまいます。出来る人には簡単かもしれませんが、出来ない人には難しいのです。
何かパソコンで分からない事があったときに、パソコンの詳しい人に聞くと知らない専門用語が次から次へと出てきます。こうなると話を聞いていてもさっぱり分かりません。聞いている方が分からない事が分かっていないからです。
「初心を忘れない」という事も大切ですが、初訓練の苦労も忘れないようにしてほしいと思います。