国語の勉強をして見ましょう。
面白い国語の問題(参考書?)を見つけましたので、紹介しましょう。
問い 次の文章(A〜E)の内容(ア〜オ)として適切な組み合わせを答えなさい。
(A)題「一郎君の青春」
彼の名は一郎君 −中略− 一郎君は坂道を朝日に向かって自転車をこいでいった。(終わり)
(B)題「二郎君の青春」
彼の名は二郎君 −中略− 二郎君は雨上がりの虹に向かって自転車をこいでいった。(終わり)
(C)題「三郎君の青春」
彼の名は三郎君 −中略− 三郎君は沈みつつある夕日に向かって自転車をこいでいった。(終わり)
(D)題「四郎君の青春」
彼の名は四郎君 −中略− 四郎君は長く伸びた影に向かって自転車をこいでいった。(終わり)
(E)題「五郎君の青春」
彼の名は五郎君 −中略− 五郎君は僕とは違う方向へ自転車をこいでいった。(終わり)
(ア)部員が減少し、来年はチームが組めない弱小チームのキャプテンになった物語。
(イ)キャプテンに選ばれ、これからチームの仲間と努力しようとする物語。
(ウ)学校を卒業し、これから社会に出ようとしている物語。
(エ)苦手だったカーブボールが友達の協力で打てるようになった物語。
(オ)変化球が打てないので、代表メンバーに選ばれない物語。
皆さんはこの答えが分かりますか?
初めにこの問題を見たときは、答えが分かるはずが無いと思いました。
なぜなら出だしの7文字(彼の名は○郎君)と自転車に乗っていった事しか書いていなく、文章の内容としての内容が書いてないからです。
しかし、小説では「雨に濡れならが自転車をこいでいった」といえば、気分が沈んでいることを表すという暗黙のルールがあります。
現実世界では自転車をこぐ方向に何があるかと、そのときの精神状態や、状況は現実には関係ありません。
試合に勝とうが負けようが、帰る方向が西なら、それは夕日の方向に向かって帰る事になるからです。
試合では片方が勝ち、片方が負けるからといって、片方だけに雨が降ることは無いからです。
しかし小説というものは作られたものであり、本来関係ない外的要因を描写することで人物の内面を表現しようとするものなのです。
そのため、小説の世界では、「試合に負けた太郎君は雨に濡れならが自転車をこいでいった。」と書けば、負けて悔しいという気持ちを表し、「試合に負けた太郎君は雨上がりの虹に向かって自転車をこいでいった。」は、次の試合に向けてがんばろうという気持ちを表すことになります。
つまり、坂道は、困難を意味(暗示)し、朝日は、希望を意味(暗示)します。
では問題文の後半は何を意味しているかを見てみましょう。
(A)
坂道 困難を意味します。
朝日 希望を意味します。
(B)
雨上がり つらかった事が終わったことを意味します。
虹 明るい未来を意味します。
(C)
沈みつつある夕日 暗い未来を意味します。
(D)
長く伸びた影 過去、現在、未来を通じてよくないことを意味します。
(E)
僕とは違う方向 一つの事柄に区切りをつけて、別の未来に向かうことを意味します。
これに適合する内容を選ぶと、次のようになります。
答え
(A)−(イ)
(B)−(エ)
(C)−(ア)
(D)−(オ)
(E)−(ウ)
(A)題「一郎君の青春」
キャプテンに選ばれ、これからチームの仲間と努力しようと思う一郎君は坂道を朝日に向かって自転車をこいでいった。
(B)題「二郎君の青春」
苦手だったカーブボールが友達の協力で打てるようになり、二郎君は雨上がりの虹に向かって自転車をこいでいった。
(C)題「三郎君の青春」
部員が減少し、来年はチームが組めない弱小チームのキャプテンになった三郎君は沈みつつある夕日に向かって自転車をこいでいった。
(D)題「四郎君の青春」
変化球が打てないので、代表メンバーに選ばれない四郎君は長く伸びた影に向かって自転車をこいでいった。
(E)題「五郎君の青春」
学校を卒業し、これから社会に出る五郎君は僕とは違う方向へ自転車をこいでいった。
小説にはこのような隠されたルールがあります。
皆さんもこの隠れたルールを知って小説を読むと、面白さが増加するとおもいます。