ズボンを脱ぐ時の足と、はく時の足はなぜ違うのか?

 皆さんは、ズボンをはく時の足はどちらの足からはきますか? そして脱ぐ時は、どちらの足から脱ぎかすか?
 この質問をした場合、正確な答えが返ってきません。しかも、困った事に間違った答えが返ってきます。
 「ズボンをはく時の足はどちらの足からはきますか?」と聞いた時は、信じられないことに、約80%以上の人が逆の答えを言います。
 右からはくと答えた人に実際にはいてもらうと、80%以上の人が左からはきます。同様に左からはくと答えた人に実際にはいてもらうと、80%以上の人が右からはきます。
 ですから、この質問はアンケートを行っても正確な答えが出ません。実際に観察するなどして統計を取らないとだめなのです。
 「ズボンをはく時の足はどちらの足からはきますか?」の質問に対して、なぜか人は片足で立つ時に上げる足の方を答えます。

 結果から言いますと、片足で立つ時に上げる足が右の人は、ズボンをはく時は左足からはきます。そして脱ぐときは右足から脱ぎます。
 片足で立つ時に上げる足が左の人は、ズボンをはく時は右足からはきます。そして脱ぐときは左足から脱ぎます。
 こんな些細な行動にも、明確な理由が存在します。その理由が解りますか?

 
 まずズボンをはく時を考えましょう。1本目の足を入れる時と、すでに1本の足を入れていて、2本目の足を入れる時では、どちらの方がバランス能力が必要ですか?
 2本目の足を入れる時は、1本目の足がズボンによって拘束されているので、よりバランス能力が必要とされます。
 つまり、よりバランス能力が必要とされる時に、立ちやすい方の足で立った方が得なのです。
 脱ぐ時の場合を考えて見ましょう。1本目の足を脱ぐ時と、すでに1本の足を脱いでいて、2本目の足を脱ぐ時では、どちらの方がバランス能力が必要ですか?
 この場合は、1本目の足を脱ぐ時は、もう1本の足がズボンによって拘束されているので、よりバランス能力が必要とされます。そしてすでに1本目の足を脱いだ場合は、2本目は脱ぎやすいので、1本目の足を脱ぐ時よりはバランス能力が必要とされません。
 ですから、ズボンをはく時は2本目の足を入れる時に立ちやすい方の足で立ち、脱ぐ時は1本目の足を脱ぐ時に立ちやすい方の足で立った方が有利なのです。

 どちらの足からズボンをはく、脱ぐという単純な行動にもその理由があり、その理由は理にかなっています。
 皆さんも人間の行動を観察し、その理由を考えてみてください。

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