「どうしたら点数が上がるのか」これはある意味永遠の課題かもしれません。しかしながら答えが目の前にあるのに、それに気がつかない人もたくさんいます。さらに勘違いをしている人も多くいます。そんな人のために上手になる(点数が上がる)というのはどう言う事なのかを述べてみたいと思います。
平凡君は平均点、努力君は・・・
☆アーチェリーをやっている目的は何ですか?
あなたは何のためにアーチェリーをやっているのですか。集中力を鍛えたいのですか、国体を目指したいのですか、点数を出したいのですか、単にサークルに所属しているだけなのですか、それともクリッカーを鳴らしたいのですか。まず目的をはっきり認識する事です。
ではその目標に向かって、いま自分に何が足りないのかを考えてみたことがありますか? 持久力が足りないのでしょうか、体力が足りないのでしょうか、集中力が足りないのでしょうか、それともリリースの切れが悪いのでしょうか、矢のチューニングがあってないのでしょうか。いま自分に足りないものが分かれば、おのずと応その対処法もわかるはずです。押し手の肩が弱いのであれば押し手を鍛える、持久力がないのであればランニングなどをやって持久力をアップさせればいいのです。練習量が少なければ、増やせば良いだけなのです。そしてもし高得点を望むのならば、それなりの代償が必要となってきます。
☆問題に対する答えは意外と簡単
何が必要で、何が必要でないかを見極めれば答えは意外と簡単です。
例を挙げていましょう。
弓が重く、満足に狙うことができない。こういう場合は単純に考えて解決方法は2つです。
1、重い弓が支えられるように筋力をアップさせる。
2、筋力が支えられるように弓を軽くする。
別の例を挙げていましょう。
試合で初めのほうは良いのですが、後半になると弓が引けなくなって射ち残ししてしまう。こんな場合は
1、最後まで引けるように体力、筋力をつける。
2、最後まで引けるように弓のポンドダウンをする。
どうです、簡単だと思いませんか。
☆他人と違うから点数も違う
でも現実はなかなか出来ません、なぜ出来ないのでしょうか。その答えの一つとして、みんなと違うことをするのに抵抗がある。こんな心理が働いていると思います。「みんながVバーを使っているから、センターだけで射つなんて・・・」とか、「みんながカーボンアローを使っているのに、自分だけアルミニウムアローで射つなんて・・・」 思い当たる所はありませんか? みんなと違うことをするのに抵抗があるということは、ある枠から離れることが出来ない事も意味します。Vバーやクリッカーまたはカンタピンチは絶対使わなければならないと思い込んでいませんか。羽はノックから1インチ、ピッチは右と固く信じていませんか。距離を射つことだけが練習と思ってはいませんか。他人と自分は顔が違うように骨格、筋肉、練習量も違います。ですから周りの人とすべて同じにする必要は無いのです。
それともう一つの問題は、面倒な事をやりたくないという事です。たとえば高得点を出したい、でもチューニングは面倒だ、と考えている人は多いと思います。でもこれは上手になる方法が目の前にあるのに、それを避けて通っているのと同じです。言いかえれば山に登るのに、ひたすら下の方でエレベーターを探しているようなものです。 これではいつまでたっても上には行きません。
☆個人にあったセッティング・練習
個人にあったセッティングというのはとても大切です。たとえばVバーと弓の間のエクステンションロットを長くしようと思います。エクステンションロットを長くすることで弓の飛び出しは良くなるかもしれません、でも押し手にかかる弓は重く感じるはずです。ですからエクステンションロットの長さは何インチがペストというものではなく、人によって異なってきます。
同じようなことが他の道具についてもいえます。カーボンアローを使うよりアルミニウムの矢で射った方がいい人もいるでしょう。もう少し言い方を変えてみますとX−10よりACEの方がグルーピングが小さい人もいるでしょう。みんながカーボンアローを使うからといって、自分がそれを真似る必要はどこにもないのです。みんながスライディングリリースをするからといって、自分のデッドリースをを見直す必要はどこにもありません。多くの人がオープンスタンスだからといって自分のストレートスタンスを崩す必要をはどこにもないのです。今の自分には近射が必要なら、あえて距離を射つ必要はないのです。
☆Vバーやクリッカーは飾りではない
繰り返しますが、何が必要で何が必要でないかを見極める事が大切なのです。初心者は始めベアボウから練習します、センターロッドもクリッカーも付いていません。点数を望むのにはセンターロッドやクリッカーは大切な道具ですが、初心者には必要が無いのです。仮にセンターロッドやクリッカーを付けたところで初心者は使いこなす技術や体力が無いので、進歩の邪魔になるだけだからです。
そこで中級者の人に問います、使いこなせない道具を使っていませんか?こう言うと使いこなしていると自信を持っていえる人はまずいないので、こう言い換えます。進歩の邪魔になる道具を使っていませんか?(例えば長すぎる矢、短すぎるレスト、強すぎる弓など)もし邪魔になる道具を取り除く事が(例Vバーをはずしてセンターロッドだけにする)みんなと比べて違っていても、点数を望むのであれば気にしてはいけないのです。
☆点数の差は努力の差
もし自分が平均よりも劣っているのであれば、多くの人が行っていることをまねするのはいいでしょう。しかしながら自分が平均よりも上に行きたいと思った場合多くの人が行っていることをまねするのは必ずしも正しくありません。
平均よりも上に行きたいのであれば他の人と違うことを行うことを考えた方がいいでしょう。普通の人が1日の練習時間が1時間だったとすると、自分も1時間しか練習しないのであれば自分は平均点しか出せないということです、ですから人が1時間練習するならば自分は1時間以上練習する。普通の人がプランジャーの調整を1/2回転単位で行うならば、自分は1/4回転単位で行う。羽を付ける角度を2、3種類試してみる等の事を試してみてください。
同じような体格、同じような引尺で、同じような練習をしていて自分だけ高得点を望もうなんて、はっきり言って虫が良すぎる話です。練習はあまりしたくありません、でも点数は欲しいなんていうのは論外。誰でも楽をして点数をのばしたいと思っていますが、アーチェリーというスポーツはどれだけ努力したかで決まってしまうスポーツなのです。