感覚を鍛えよう

 アーチェリーにはいろいろな感覚が必要になります。バランス感覚、触覚、視覚などです。
 そこでいろいろな感覚について少し考えてみます。

バランス感覚
 目をつぶって片足でどれくらい立っていられますか?
 目安は
 20才台 90秒
 30才台 60秒
 40才台 45秒
 50才台 30秒
 60才台 15秒
 これは一般の人の目安なので、競技者としてはこれ以上のバランス感覚が必要です。

視覚
 次に視覚ですが、下の丸が書いてある絵を見てください。左側の黒丸をじっと見ているとそのうちに右側の黒丸が見えなくなります。机にコインを10cmほど離して置いて、それを上から見てもOKです。初めは片目で行なうとやりやすいです。

 次の絵も、黒丸をじっと見ているとそのうちに下側の黒い棒が見えなくなります。 これも机にコインを置いて、その下側に鉛筆を置いて、それを上から見てもOKです。

 これは集中力とは少し違って、目というものは同じ刺激を続けて与えられるとすぐに麻痺してしまうので、眼球は常に動いていて新しい刺激を受けるようにしています。1点を凝視することで、眼球の動きを少し制御することにより網膜が疲労して黒丸が消えるという現象が起きます。1点を凝視できない人には難しいですが、集中力とは関係ありません。
 視覚と書きましたが、これは筋肉をどれだけ制御できるかという訓練の一つとして目の筋肉を例として取り上げました。

触覚
 触覚はとても大切です、弦の取りかけがいつもと同じか、アンカーの位置などの多くを触覚に頼っています。クリッカーの鳴る音を耳ではなく、手の感覚で感じとれるくらいは必要です。
 ではここで実験です。右手を強く握り締めてください。そうすると汗は体のある部分から強く出てきます。右手を握ってから3秒くらいで汗は出てきます。どこからか分かりましたか? 答えは、左手から汗が出ます。不思議に思うかも知れませんが、これは医学的にも正しく、そもそも人間の身体構造はそのようになっているのです。
 そよ風のなかで試すと、汗が体温を奪うのが分かりやすいので、汗が出たかどうかが良く分かります。 絶対に分かるのでぜひ試してみてください。

 これが分かったから点数があがるかというと、必ずしもそうではありませんが、この感覚が分かる人は、ひじの位置、アンカーの位置、グリップの位置などの違いが分かるということなので大切だと思います。
 バランス感覚が悪いと、弓が傾いていても気が付きません。
 筋肉を制御できなければ、サイトを中心に合わせることが出来ません。
 触覚が鈍ければ、アンカーの位置が毎回異なります。

 感覚は鍛えようと思ってもなかなか鍛えられる物ではありません。また感覚だけを鍛えてもあまり意味はありません。ですから、自分の体を詳しく知ること、知ろうとすることが大切です。そうする事で結果的に感覚が鍛え上げられるということになります。

 自分の体を詳しく知るというのは難しくありません。
 炭酸飲料を飲むと体がだるくなる。
 コーヒーを飲むと眠れない。
 打ち上げでは体が反ってしまう。
 エイミングがながいと肘が下がる。
 このような事の積み重ねが、自分の体を詳しく知ることになり、感覚が鍛え上げられることになります。

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