クリッカーは、どのように鳴らすのか

 クリッカーを鳴らす事に、非常に苦労している人がいる。その一方で、難なくクリッカーを鳴らして高得点を出している人もいる。
 試合に出ている人の70%-80%の人がクリッカーを鳴らすのに苦労しているのではないかと思う。
 そして、このような人たちを見ていると、アーチェリーと言う競技は、的に矢を当てる競技ではなくて、クリッカーを鳴らす競技のように見える。何のためにクリッカーをつけているのかの目的を忘れている人も多いのではないか?
 クリッカーは得点向上のために存在する。ところが、クリッカーが鳴らないために、何度も引き戻しをし、時間切れで1本打てなくなる。当然、得点が低くなる。残念な事に、クリッカーのために得点を下げている選手が非常に多いのである。
 クリッカーなど使わずに打った方が点が高いと思われる選手も多くいる。
 クリッカーを鳴らすためには、筋力や、訓練が少しは必要ですが、クリッカーに苦労している選手に必要なのは、考え方を変えることです。
 クリッカーをどのように鳴らしているか?の問いに対して、その答えとして、押し手で押す。引き手で引く。という答えが多く帰ってくるが、この答えその物が間違っていると思います。
 そもそも、クリッカーは押して鳴らすのではなく、開いて鳴らすものだからです。
 押すと、開くの違いがわかりますか?
 自分が、押しているか、開いているか、簡単にわかる実験を紹介します。
 腕を左右に肩の位置まで上げて、そのまま手を45度ほど前に出してみてください。


 そこで、1.左腕を押し(開き)ます。2.元に戻し、右腕を押し(開き)ます。3.元に戻し、左腕を押し(開き)ます。2.3.を繰り返し。


 そして、今度は同時に左腕と右腕を押し(開い)てみてください。


 ここで体が後ろに動いた場合(A)は、腕を押している事になります。
 体が前に動いた場合(B)は、腕を開いている事になります。
 さらに押した場合、背中が猫背のようになり、開いた場合は背中の肩甲骨が寄り、背中が痛くなります。
 つまり、開いた場合は背中を使っていることになりますが、押した場合は背中を使っていないことになります。
 腕に力を入れれば、腕が伸びると思っている人がたくさんいますが、首に力を入れても背は伸びないのと同じで、腕に力を入れても腕は伸びません。
 押すと、開くの動きの違いが分かるようにしてください。分からないと、クリッカーに苦労することになります。
 違いが分かり、クリッカーを鳴らすときに開くようにすれば、とても楽にクリッカーを制御することが出来るようになります。

 なぜ、押すのが悪くて、開くのが良いのでしょうか?
 理由の1つは、押すと伸びれなく、クリッカーを鳴らすのが難しいからです。なぜなら、押す力はそんなに強くないからです。
 それに比べ、開くという動きは伸びが大きく、弓の強さに負けないだけの強さがあります。ですから、クリッカーを楽に鳴らすことが出来ます。

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